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レ・ミゼラブル [映画]


ヒュー・ジャックマン主演、『レ・ミゼラブル』を見ました。

1815年、ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、19年も刑務所にいたが仮釈放されることに。老司教の銀食器を盗むが、司教の慈悲に触れ改心する。1823年、工場主として成功を収め市長になった彼は、以前自分の工場で働いていて、娘を養うため極貧生活を送るファンテーヌ(アン・ハサウェイ)と知り合い、幼い娘の面倒を見ると約束。そんなある日、バルジャン逮捕の知らせを耳にした彼は、法廷で自分の正体を明かし再び追われることになってしまい……。




「ああ無情」を読んだのは小学校の頃かと思いますが、たぶん子供向けに短くしたものではなかったかと思います。何回も読んだ覚えがあります。
ウン十年ぶり?にこのミュージカル仕立てに映画化されたこれを見て、ストーリーはよく覚えていたため、子供の頃の記憶はよく残るものだなと思いました。
ミュージカル映画というのは初めて見たのですが、舞台のミュージカルもあまり好きでないため、台詞が歌になっているというのは最後まで馴染めませんでした。

2時間半を超える長尺ですが、宿屋の紹介シーン?などは無駄に長いだけで、ストーリーには関係ないため長くする意味が不明。
演技と台詞だったら短い時間でもつぶさに描けるところが延々と歌になるため、どの場面も冗長になってしまい、それがむしろストーリーを割愛している感を強めています。
子供の頃に読んだ「ああ無情」には、ジャン・バルジャンが真っ赤に焼けた鉄棒か何かを自らの腕に押し当てて焼くシーンがあって非常に印象に残っていたのですが、その場面はありませんでした。

アン・ハサウェイの歌うシーンなどは鬼気迫るものがありますが、これが「感動」を呼び起こすものかどうかは個人差が非常に大きいと思います。
ジュベール刑事の自殺も、小説ではものすごい敗北感みたいなのがあったように記憶していますが、ミュージカルでは歌の上手い下手を評価しているような見方になったり、己を押しつぶすような大きな悩みを高らかに歌い上げている自分の姿に自分で酔いしれているように見えてしまって、そこまで自己陶酔できる人がなんで自殺しないといけないの? という感じです。

個人的には歌は歌、映画は映画と分けたいので、いままでに涙腺が緩んで止まらなくなる映画というのは多くありましたが、この映画ではそれはありませんでした。
何よりも、小学生向けのジュヴナイル化された物語にですら大いに感じた、重厚で極太でズシンと重い「柱」がなくなってしまっていたのが残念です。

MY評価
ストーリー ★★★
俳優 ★★★★☆
オチ ★★★

映画大辞典  みんなのレビュー

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